「がんばれ」ってさ。

あれ、９月は詩しか書いてなかったんですね；
かなり久々だったのか…（前回記事）

これから載っける詩は、昨日書いたやつです。
とある番組で病気で短い命を遂げたプレゼンに心を動かされ、自分なりに受け止めてみました。
彼曰く「俺は十分頑張ってるんだ」って。
「頑張れって言葉が一番嫌いだ」って言ってました。
私は、どうなんだろう。
＊＊＊


きみは「がんばれ」の言葉がきらい
だって　ずっと頑張ってるから

わたしは「がんばれ」の言葉を使う
きっと　わたしは頑張れてないから

わたしは　きみに
「がんばれ」は言えない
今も　ずっと頑張ってるから

でも　代わりの言葉なんてない

想いは目で伝わる

泣いて　笑って
怒って　照れて
色んなこころを感じて

それでも　まだ「がんばれ」なんて　
わたしは誰に言うのかな

わたしは
わたしに言うのかな

わたしは本当に
頑張ってないのかな

でも　代わりの言葉なんてない

わたしはまだ
生きている

＊＊＊
今は亡き彼とは違う考えだけれど、でも人の数だけ意味があると私は信じているから。
病気でも、私は「がんばれ」を使うよ。
同じ病人として。

暖かい場所

あなたに出会えたのが
私だったこと

特別ではなかったとしても

あなたと笑い合えるのが
私であること

きっと　生きる意味になる

はらはら溢す涙も
きらきら輝く瞳も
その優しさと強さが隠れた
暖かな場所

月を眺めて
太陽を浴びて
次の夢で星に手を伸ばせば

こころに風が吹く
そこが　暖かな場所

「花を開いて」

私は臆せず　恥じず　潔く
生きていきたい



友人・静葉に送る詩。
あなたはひとりじゃない。
私もひとりじゃない。

久しぶりに。

　　　「行ってきます」の言葉に
　　　どんな想いを込めただろう？

　　　「ちょっと外へ」今から　僕は
　　　未知の世界へ出かけてきます

　　　どこから湧いて来たの？
　　　迷路のような雑踏を抜けて
　　　
　　　目的地なんてない
　　　ただ　信じて進むだけ

　　　あてのない生き方も
　　　夢にしがみつく生き方も
　　　どんな風にも　生きられる
　　　だって僕らは心があるから

　　　
　　　「信じてたのに」の言葉に
　　　どんな想いが詰まってただろう？

　　　「ありがとう」今から　僕は
　　　僕の世界へ出かけてきます

　　　大切で見えないモノを
　　　かき集めては　また落っことした

　　　一番の理想なんてない
　　　僕を信じる僕になるんだ

　　　涙を流す生き方も
　　　笑い続ける生き方も
　　　君と一緒なら　なんだっていい
　　　僕も君も心があるから

　　　伝わっていますか？
　　　届いていますか？
　　　僕を愛したいということ…
　　　君を愛したいということ…


　　　あてのない生き方も
　　　夢にしがみつく生き方も
　　　どんな風にも　生きられる
　　　だって僕らは心があるから

　　　涙を流す生き方も
　　　笑い続ける生き方も
　　　君と一緒なら　なんだっていい
　　　僕も君も心があるから

　　　僕は君を愛してるから

君が消えてゆく五題

　　　０３：忘れてしまいたくなんかない、だけど


　　　手を開いたら　真っ赤な花びらがいくつもあった
　　　まるで　誰かがそこに居たような温もりを持って

　　　忘れてしまいたくなんかない、だけど

　　　無情にも　時間は過ぎて
　　　世界を綺麗に消滅させようとしている

　　　あぁ、こんなにも忘れてはいけない人を
　　　何故こんなにも　忘れてしまうのだろう…

　　　
　　　風が吹いて　赤い花びらが散る
　　　ボクは“キミ”という存在を忘れてしまった。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【『追憶の苑』より。】

君が消えてゆく五題

　　　０２：掴んだのは、夢の端


　　　何かが音も無く消えてゆくのは
　　　世界と　キミだった。

　　　ボクの目の前を　静かに落ちてゆく
　　　それを　ただただ見ている事しか出来なかった

　　　まるで、夢のようで

　　　手を伸ばして　キミを掴もうとしたけれど
　　　ボクが掴んだのは、夢の端だった。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【『追憶の苑』より。】