君が消えてゆく五題

　　０１：少しずつ掻き消えるように


　　　明日　この世界から消えてしまうとしたら
　　　ボクは一体　何を此処に残すだろう

　　　何を　憶い描くのだろう

　　　何かが不安を掻き立てる
　　　それが　余計に不安を煽る

　　　何が不安なのかは　わからない
　　　だけど　なんとなくボクの頭の中から

　　　何かが少しずつ　音も無く消えてゆく気がした。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【『追憶の苑』より。】

眠れなかったので；

最近の人間関係の事を、なんとなく詩にしてみました。
うん、暗いと思う。自分では。
だけど前向きな部分…というか乗り越えようと今まさに頭の中で整理している最中です。いつも大切なモノは失ってから気付くけれど、失う前から「失うこと」と「大切な人」というのは何となく気付いていたよ。

一生、届かないであろう彼方へ贈ります。


祭りの季節も　だんだんと薄れ
残暑の厳しさに　少なくなった蝉の声

時代の変化に　目を細めながら
わたしは　何も出来ないでいた

せめて　あなたの気持ちに気付いてあげられたら
こんな風に　想いが途切れることもなかったのに

もう　戻れないね
だって　あなたの心は遠くに行ってしまったから
わたしの気持ちも　知ることもなく
あなたは遠くで幸せになるのね

それで　あなたが本当に幸せなら
どうぞ　遠くでお元気で。

もし　こっちへ帰ってきても
あなたに微笑むことさえ　許されないなら

どうぞ　遠くでお元気で。

けれど　これだけは守りましょう
幸せになるなら　もう二度と会わないと…


私情ですみません；
好きだったひとに拒絶された人の気持ち、初めて知りました。
とても寂しく、とても悲しかった。
誰が悪かったなんて、もうどうでも良くなった。
ただ、その人がもう戻ってこないんだとわかった時、どうしようもなく涙と笑みがこぼれました。

でも、お互いが良い日々楽しい日々を送るために選んだこと。
幸せになる道を選んだんだ、と信じることにします。

今はもう、泣いてなんかありませんよ！
あの人がそれで幸せなら、もういいんです（＊＾＾＊）
わたしも、幸せになろうっと。

p.s　拍手ありがとうでした☆

詩的２０のお題。

　　
　　　２０：『何処までも続く空の道』

　　　あなたが今でも　大好きで
　　　いつまでも　一緒に笑っていたいと思う

　　　たとえ　言葉にできないこの気持ちが
　　　あなたに伝わることが　絶対なくても

　　　何処までも広い　春の草原
　　　あなたを想って　見上げたの

　　　何処までも続く空の道
　　　大切な想いは　上ってゆく
　　　
　　　あなたは　ずっと振り向かない

　　　だけど　私の想いは、　

　　　優しくなっていくよーーーー…

　　　　　　　　　　　　　　　　（お題は『追憶の苑』牧石さんより。）

詩的２０のお題。

　　　
　　　１９：『鏡』

　　　どこかへ迷い込んだ　doll
　　　鏡の国へようこそ　doll

　　　いくつもの扉の鏡を
　　　いくつもの顔を写す鏡の中を
　
　　　きみは　彷徨い続ける…

　　　どこかへ迷い込んだ　doll
　　　偽りの世界へようこそ　doll

　　　きみが伸ばした　可憐な手は
　　　鏡の中の　偽りか本物か

　　　どこかへ迷い込んだ　doll
　　　きみはもう　逃げられないよ…

　　　　　　　　　　　　　　　　（お題は『追憶の苑』牧石さんより。）

詩的２０のお題。

　　
　　　１８：『夏の幻影』

　　　きららかな波の上　水しぶきが上がって
　　　君の笑顔に反射する　僕は

　　　そんな君を抱き寄せて　微笑んだ
　　　「ずっと　離さないからね…」

　　　誓った言葉も空しく　過ぎ去る季節と君
　　　離さないと言ったのに　僕は

　　　残されて　何もなくなって
　　　一体　何をしていたんだろう

　　　無情にも　照らし続ける太陽
　　　君は　夏の幻影（まぼろし）になったーーー…

　　　　　　　　　　　　　　　　（お題は『追憶の苑』牧石さんより。）